これが2週間たった現実です。
2011年3月11日2時46分、東北関東大震災が幕を開けまし
た。宮城、岩手、福島を中心に震度9という20mに及ぶ大津
波と共に。
沢山の方から心配の電話、メール、義援の品等頂きました。
知人、友人、遠い関わりの方など様々な方が悲惨な惨い
被害を受けられました、たった小一時間の間に。
この現状、ほんのほんの一部です。
経済の中枢が完全にやられ、人身が普通普段から放り出され
て仕舞いました、何の予告なしに、ある日突然。
美しい自然環境に恵まれ、欲を露わにしない、ぼくとつに生き
てきた私達東北人。何の因果?被災地に居てすら余りのムゴ
さに気持ちのやり場がない。
建築士たるもの、応急危険度判定で己の家族をさて置き、朝か
ら晩まで10日に及ぶボランティア活動に精力的に2次災害防止
のため動かれた、御苦労さまでした。
建築はこれから良い商売になるネなどと心無い言葉を発する人
もいるなか、遠く神戸、能登、北海道から罹災経験があるのでと
ボランティアに来て頂いている有難さ。
銀行の出張ATMやガソリンスタンドの手動オイルの現金とか、
パチンコやさんの現金換金機械とか考えられない盗人行為が
多々あったそうで、幾万人もの方が亡くなったしまった現実との
ギャップ、悲しい現実も見せつけられた。
こんな中、親友の御主人が心筋梗塞で急死された、悲しいよ~
と泣き叫ぶ彼女を何と慰めて良いのか、又別の親友の弟ご夫
妻が津波の犠牲になられた。私の設計したお宅と共に。無残
にも店と住まいが切断され、かつ、母屋の2階部分と共に閖上
の防堤にまで流されている様はわが身を裂かれる思いだった。
気がかりだった被災地の現状をこの目で確認した昨日、何と
表現したら良いのか、兎に角、悔しい。
何も出来ないもどかしさを抱きつつも、兎に角前に進まなくては
だけ、それにしても心してくれる友、知人本当に有難いもの。
この嬉しさは何物にも代えられません。
色々と励まし有難うございました。
被災した皆、何とか頑張ろうネ。