設計士というお仕事

2007年4月3日 (火)   ≪ トップページへ ≫

地盤状況に自信がないのでどうしてもベタ基礎になる。
シックハウスが心配で、ついつい土台は防虫防蟻処理なしの青ヒバ材を使ってしまう。
シッカリした暖かい家という事で、高断熱仕様、、複合サッシのペアガラス。
少なくともこの程度は標準仕様になります。
そこに屋根、外壁、内壁、床、天井そしてキッチン等水回り設備備品、
照明など様々なグレードの伴う選択資材がプラスされる。

若い世代の方たちの借入可能なる範疇の家造りは、本当に並み大抵なものでない。

何度も何度も予算切りつめの作業に明け暮れ、神経すり減らし、詰まるところ、
設計監理料減額の基を一生懸命作りながら、ややもすると懐疑信を生じさせたり、
気まずさすら生じかねない、私達建築設計監理の仕事は何なんだろう、とつくづく思い知らされる。
ただ単に予算に合わせて、それ相応の建物の設計をすれば何という事ないのに、
何とか最低限やってあげたい虫がムズムズしていまう悪い癖が出、自業自得の仕事振りになる。

家造りは一生一代の大変な事業である。
耐久性の無いチャチな建物は絶対建ててはいけない。
建築の町医者として私は赤ヒゲ設計士でありたい。
自業自得の戦いが今後も続くのであろう。

設計事務所に相談したら高いとか、ムダだとか、敷居が高いとか世間様は良く言いますが、
本当のメリットをご自分なりに良~く考えてみて頂きたいものと思う。
このような曖昧摸子とした世の中、私的大事業である我家の建築を
たったお一人で様々な事柄を決断して行く事、不安じゃありませんか。
怖くないですか。心細くありませんか。
何で頼っていただけないのかな?
何で一言相談、声掛け出来ないのか不思議でなりません。

赤ヒゲもそろそろ白ヒゲになるのでしょうが、必要とされる間は
何とか人様の家造り町医者でいたいものです。

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